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ゲームと平行してVRmod製作中・・・
以前から興味のあった、市販のPCゲームをVRで遊べるようにする「VR Mod」の制作。
最近は生成AIの進化によって、専門的なプログラミング知識が十分でなくても、ゲームの動作調査やプログラムの作成に挑戦しやすくなってきました。
実は、最初にVR Mod制作に挑戦したのは『真・三國無双 ORIGINS』でした。
こちらも生成AIを活用しながら、ゲームの描画処理の調査やVR対応に向けたプログラムの作成、さまざまな動作テストを繰り返していました。
しかし、検証を進めるほど技術的な課題が明らかになり、安定したVR表示を実現するところまで到達できませんでした。
かなりの時間をかけて取り組んだだけに残念ではありますが、無理に開発を進めてもゲームの正常な動作に影響する可能性があるため、『真・三國無双 ORIGINS』のVR Mod制作はいったん凍結することにしました。
完全に諦めたわけではありませんが、現時点では再開の見通しは立っていません。
それでも、ここまで挑戦して得られた経験を無駄にはしたくありません。
そこで次の対象として選んだのが、2016年にPC版が発売された『お姉チャンバラZ2 CHAOS』です。
2026年9月19日から本格的に制作を開始し、再び生成AIを活用しながらVR Modの完成を目指しています。
開始から約3週間が経過したので、今回は中間報告です。
最初に結論を書いておくと、
VRヘッドセットでの左右立体表示など、一定の成果は出ています。しかし、普通にVRゲームとして遊べる完成状態には至っていません。
想像以上に難しい部分も多く、現在も試行錯誤が続いています。
なぜ『お姉チャンバラZ2 CHAOS』なのか?
今回選んだのは、2016年にPC版が発売されたアクションゲーム『お姉チャンバラZ2 CHAOS』です。
大量のゾンビを相手に派手なアクションを繰り広げる作品で、以前から「このゲームをVRでプレイできたら面白そう」と考えていました。
今回目指しているのは、一人称視点で剣を振るようなVRゲームではありません。
基本的には従来の三人称視点を維持しながら、VRヘッドセットによって立体的なゲーム空間を楽しめるようにすることです。
具体的には、左右の目にそれぞれ異なる映像を表示し、さらにヘッドセットの向きや位置の変化を視点に反映させる仕組みを目標にしています。
操作についても従来どおりゲームパッドを使用する予定です。
ちなみに本作には、以前からPC向けの立体視Modが存在します。
ただ、立体映像を表示することと、VRヘッドセットの動きに対応して快適にゲームをプレイできることは別の問題です。
今回は後者も含めたVR化を目指しています。

VR Mod制作はどこまで進んだ?
これまでの主な進捗を時系列でまとめます。
- 9月19日: 制作方針を決定。三人称視点の立体VR表示とヘッドセットの位置・回転への対応を目標に設定。
- 9月21日: 実際のゲームの描画処理と試験用プログラムを接続する段階まで進展。
- 9月28日: Quest 3を使用した実機テストで、VRヘッドセットへの左右立体表示を確認。
- 9月30日: ゲーム中の攻撃動作や、検証処理の停止・終了後の復元について確認。
- 10月1日: 映像の一部が欠ける問題について、大幅な改善を確認。
- 10月7日: 実ゲームでの画面保存やメニュー操作、正常終了などを確認。
- 10月8日: 新しい映像転送方式の実機検証を実施。映像取得後の転送処理に問題が残ることを確認。
- 10月10日: ゲームやHMDを起動しない環境で、停止理由の通知などに関する追加テストを完了。
こうして並べると、それなりに進んでいるように見えます。
ただし、VR化の難しいところは、個別の機能が動いたからといって、
それを組み合わせた全体が正常に動くとは限らない点です。
最大の成果はVRヘッドセットへの立体表示
制作を開始してから大きな節目となったのが、9月28日の実機テストです。
Quest 3を使用して、左右の目に対応するゲーム映像をVRヘッドセットへ表示するところまで確認できました。
VR Mod制作では、通常のモニターに映像を表示するだけでは不十分です。
左右それぞれの目に適切な映像を用意し、VRヘッドセットで立体的に見えるようにする必要があります。
ここまで到達したのは大きな前進でした。
一方、当時の表示には画質や描画の問題が残っており、そのまま快適に遊べる状態ではありませんでした。
また、ヘッドセットの動きに合わせる制御についても、安定して実用できる段階まで確認できたわけではありません。
映像の欠ける問題が大幅に改善
もう一つ成果があったのが、画面の一部が正常に描画されない問題への対応です。
VR用の映像を生成する過程で、画面の一部に描画されていない領域が生じる問題がありました。
10月1日の検証では、この未描画領域が次のように減少しました。
左目側:61,616 → 5,004画素
右目側:61,162 → 4,199画素
この検証条件では、問題のあった画素数を左右とも約9割削減できたことになります。
もちろん、これは特定の条件での結果であり、ゲーム内のあらゆる場面で問題が解消したという意味ではありません。
実際、まだ映像の欠ける部分は残っています。
さらに、画面全体が白っぽく見える、暗い部分のコントラストが弱くなるといった問題も確認しています。
VRでは映像を両目で見るため、こうした違和感が通常のモニター以上に気になりやすくなります。

映像が映っただけでは完成しない
現在、特に難航しているのが、ゲームから取得した映像を安定してVRヘッドセットへ届ける部分です。
10月8日には新しい映像転送方式を実ゲームで検証しました。
ゲーム側から画像を1枚受け取るところまでは進んだものの、その後の転送処理で失敗しました。
結果として、このテストではVRヘッドセットへ映像を送ることができていません。
ただし、ゲーム自体が強制終了したわけではなく、検証用の処理を安全に停止させることはできました。
現在は問題の発生箇所を絞り込みながら、ゲームを起動しなくても確認できる部分を先に改善しています。
10月10日時点では、問題発生時の通知処理などについて12ケース・50項目のテストを通過しています。
もっとも、これはゲームを起動しない環境での確認結果です。
実際のゲームとVRヘッドセットを使って、問題が解決したことを確認する作業はまだ残っています。
10月8日には、新しい映像転送方式の実機検証も行いました。
ただし、この検証では新方式への切り替え直後にエラーが発生しており、期待していたHMD側での安定表示までは確認できていません。
操作説明を短くして再試行も行われましたが、同じところで止まってしまったため、案内方法だけの問題ではなさそうです。

それでも、終了処理や復元処理は正常に完了しており、検証のたびにゲーム環境が壊れてしまうような状態ではありません。
少しずつ土台を確認しながら進めている、という意味では前進している一方で、肝心の新方式の表示にはまだ壁が残っている、というのが現状です。
生成AIでVR Mod制作は簡単になったのか?
今回の制作でも、生成AIを積極的に活用しています。
ゲームの動作を調べるためのプログラム、テスト用ツール、修正案の作成、テスト結果の確認など、さまざまな場面でAIを利用しています。
以前であれば、専門的な知識を身につけるところから始めなければならなかったような作業にも挑戦できているのは、生成AIの恩恵だと思います。
とはいえ、AIがあれば簡単にVR Modを完成させられる、というわけではありません。
AIが提案した方法が実際のゲームで使えるとは限りませんし、修正によって別の問題が発生することもあります。
一つの問題を解消できても、その先で新しい問題が出てくることは珍しくありません。
また、テスト結果が正常でも、実際にVRヘッドセットを装着してみると、映像に違和感があることもあります。
そのため、AIに作業を任せるだけではなく、実際のゲーム画面を確認しながら、一つずつ判断していく必要があります。
AIによって制作のハードルは確実に下がっていると感じますが、完成までの難しさがなくなったわけではないというのが現時点での感想です。
ゲーム本体を壊さないことも重要
今回の制作で重視していることの一つが、ゲーム本体への影響をできるだけ小さくすることです。
検証作業では、試験用プログラムを停止した後に元の状態へ戻せることや、ゲームを正常に終了できることも確認しています。
必要に応じてゲーム本体のファイルが元の状態に戻っているかも確認しています。
VR Modの完成を目指すことはもちろんですが、検証のためにゲームが起動しなくなるような事態は避けたいところです。
そのため、機能の追加だけでなく、異常が発生したときの停止処理や安全確認にも時間を使っています。
今後の目標
今後の大きな目標は、映像を安定してVRヘッドセットへ表示できるようにすることです。
そのうえで、ヘッドセットの動きに合わせた視点制御、映像の色味、UIやエフェクトなどの表示問題を改善していく必要があります。
最終的には、通常のゲームパッドで『お姉チャンバラZ2 CHAOS』を操作しながら、VR空間でアクションを楽しめる状態を目指しています。
ただし、現時点では完成時期を予測できる段階ではありません。
技術的な問題がどこまで解決できるかによって、今後の進行も変わると思います。
まとめ:まだ完成は遠いけれど、少しずつ前進中
9月19日に制作を開始してから約3週間。
当初は実現できるかどうかも分からない状態でしたが、VRヘッドセットへの立体表示や描画問題の改善など、具体的な成果が得られるようになりました。
一方で、映像転送の安定性や表示品質など、解決すべき課題はまだ多く残っています。
何より、現状は完成したVR Modを紹介できる段階ではありません。
それでも、生成AIを活用することで、個人でもこうした制作に挑戦できる環境になってきたのは面白いところです。
今後も作業を継続し、目に見える進展があれば記事にしていきたいと思います。
果たして『お姉チャンバラZ2 CHAOS』をVRで快適に遊べる日は来るのか?
引き続き挑戦していきます。
それでは、ここまでご覧いただきありがとうございます!
次回もよろしくお願いします